Jul 23, 2010
希望に合う会員制リゾートクラブ検索
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スウェーデンのボルボといえば、堅牢で信頼性の高いクルマというイメージで、日本でも人気が高かったが、ここ数年は日本市場での販売が落ち込んでいた。だが、今年投入した新型車が好調で、人気も急回復している。今年3月に日本法人ボルボ・カーズ・ジャパンの社長に就任したアラン・デッセルス社長(57)に復活の理由などを聞いた。
−−販売が急激に回復している
「今年3月に発売したスポーツセダンの『S60』」、6月のスポーツワゴン『V60』が予想以上に好調だ。昨年投入したクロスオーバーの『XC60』も(販売を)引っ張っていっている。S60とV60は2011年モデルの販売が7月半ばに終わり、12年モデルを1カ月半前倒しして発売した。今年の1〜6月の販売は、前年同期に比べ37%増えた」
−−好調の理由は
「ひとつにはS60やV60の中型プレミアムセグメントが、日本で人気になっていることがある。『BMW3シリーズ』『アウディA4』や『メルセデスベンツCクラス』なども好調だ。ただ、ボルボの方が伸びは大きい。スタイリングやハンドリング性能のよさが高く評価されているほか、衝突回避の安全システム『シティセーフティ』も大きな魅力になっている」
−−好調を持続できるのか
「公式には2011年の日本での販売は、1万台を目標にしていた。だが、今の状況をみて、1万1000台以上に上方修正した。昨年実績の4割増だが、十分達成できる水準だとみている」
−−1990年代には年2万台を超えていたが
「ボルボの本社は2020年に全世界での販売を80万台に伸ばすことを表明している。うち日本での販売は2万台が前提になっているが、日本の2万台については16年ぐらいに前倒しで達成させたいと思っている」
−−そのためには、バリエーションの拡充や販売店の強化が必要だ
「日本向けに燃費性能を意識したエンジンを搭載したモデルも投入する。エキサイティングな走りと燃費を両立させたモデルだ。さらに本国では、家庭用電源でも充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)を2012年に投入する方針を打ち出している。電池容量が大きく、フル充電で50キロを電気自動車(EV)として走行できる上、『エンジン+モーター』でパワフルに走行でき、ボルボらしいクルマになる。プレミアム市場での初めてのPHVだ。ただ、エンジンがディーゼルエンジンを使っているため、そのまま日本に持ってくるか、それともガソリンエンジンでのPHVを作って投入するのか、まだ決まっていない」
−−販売店の強化策は
「現在全国に90のショールームがある。特に東京や大阪などのキーエリアで店舗数を増やしていきたい。年間販売が2万台を超える状況になれば、それ以外の地域でも拡充を図っていこうと思っている」
−−衝突回避安全システムをこのほど値下げしたが
「レーダーとカメラで前方の障害物や先行車をとらえ、衝突の危険がある場合には自動でブレーキをかけるシティセーフティは、大好評だ。S60とV60で、オプション搭載できるようにして、日本で本格的に販売を開始したばかりだが、装着率は60〜70%と、当初の想定を大幅に上回っている。これまでオプションの価格は25万円だったが、S60とV60の販売促進キャンペーンとして10万円に引き下げた。一気に市場を広げたいと考えている」
−−ボルボは昨年8月に中国の浙江吉利の傘下には入った。その影響は
「1999年にフォードに買収され、それから浙江吉利に売却された。オーナーがよいか悪いかは言えないが、好調の原動力となっているS60やV60、今後のPHVなどはフォード時代に開発したものだ。ただ、フォード時代の後半数年は、ボルボブランドを売却することが決まっていて、それはマイナスだった。今は全世界のボルボが販売好調で、成功によって従業員のモチベーションが高まっていると実感している」
−−デッセルス社長は、ホテル業界出身という異色の経歴の持ち主だ
「ホテルなどホスピタリティー産業では、お客さまとの関係性を重視する。特にお客さまをつなぎ止めるためのロイヤリティーが基礎になる。自動車産業も、購入するのはそれぞれ個人のお客さまで、ホスピタリティーの面は共通している」
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